条件に合うデータを抽出できる数式で含む/含まない条件は

「条件に合うデータをすべて順に抜き出す数式」を解説する7ページ目です。

 

ここでは、条件に合うデータをすべて順に抜き出す数式で、空白や空白以外という条件の指定の仕方を解説します。

 

方法は簡単なので、読めばすぐに分かります。

 

なお、解説の1ページ目を見るにはこちらです。

⇒1ページ目へ

1.まずは数式の基本形を確認

まず、条件に合うデータをすべて抜き出せる数式の基本形は、次の通りです。

=IFERROR(INDEX(抽出対象の列,1/LARGE(INDEX((条件式)/ROW(条件範囲),0),ROW(A1))),"")

引数は、「抽出対象の列」、「条件式」、「条件範囲」の3つです。

 

含む条件にする場合には、ここから少し形が変わります。

 

なお、数式の基本的な作り方を見たい場合には、2ページ目を参照してください。

⇒2ページ目へ

2.「含む」条件にする場合の数式の形と例

まずは、「含む」条件の数式の形と例を見てみます。

 

2-1.数式の形は

条件値を「含む」という形にしたい場合、数式は次のようになります。

=IFERROR(INDEX(抽出対象の列,1/LARGE(INDEX((ISNUMBER(FIND(条件値,条件範囲)))/ROW(条件範囲),0),ROW(A1))),"")

引数は、「抽出対象の列」、「条件値」、「条件範囲」の3つです。

 

ただ、数式がちょっと複雑なので、上の数式をコピー・貼り付けて、引数の所を直すと簡単だと思います。

 

なお、引数の指定の仕方は基本と変わりません。

 

指定の仕方の説明は、2ページ目を見てください。

⇒2ページ目へ

 

2-2

.例を確認

ひとつ例を見てみましょう。

上の表から、「部署名に『務』を含むデータ」を抜き出した時、セルA15に入る数式は、次のようになります。

=IFERROR(INDEX(A:A,1/LARGE(INDEX((ISNUMBER(FIND("務",$F$4:$F$9)))/ROW($A$4:$A$9),0),ROW(A1))),"")

これで、「含む」条件ができます。

3.「含まない」条件にする場合の数式の形と例

次に、「含まない」条件の数式の形と例を見てみます。

 

3-1.数式の形は

条件値を「含まない」という形にしたい場合、数式は次のようになります。

=IFERROR(INDEX(抽出対象の列,1/LARGE(INDEX(NOT((ISNUMBER(FIND(条件値,条件範囲))))/ROW(条件範囲),0),ROW(A1))),"")

引数は、「抽出対象の列」、「条件値」、「条件範囲」の3つです。

 

ただ、やはり数式が複雑なので、上の数式をコピー・貼り付けて、引数の所を直すと簡単だと思います。

 

3-2

.例を確認

ひとつ例を見てみましょう。

上の表から、「部署名に『務』を含まないデータ」を抜き出した時、セルA15に入る数式は、次のようになります。

 

これで、「含まない」条件ができます。

 

以上、参考になれば幸いです。

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