エクセルで年齢を年代別に変換しカウント・集計する方法

ここでは、エクセル関数で「年齢を年代別に変換し、カウント・集計できる方法」を紹介します。

 

年代別へ変換する方法と、年代別にカウントする方法の説明です。

 

覚えると、年齢のデータをもとに簡単に年代別のカウント・集計ができるようになりますよ。

1.まずはやりたいことを確認

まずは、やりたいことを例を含めて確認します。

 

1-1.年代別に集計したい

やりたいことは、「年代別に集計する」です。20代、30代…という10歳刻みでそれぞれ集計します。

 

そして、「性別の条件」をプラスする方法も併せて確認します。

 

1-2.例を確認

一つ例を見てみましょう。

上の表は住所録です。氏名や住所、性別とともに年齢が記載されています。

 

この表から、年代ごとの人数をカウントしてみます。

このように、数式を使うと「年代別の人数」を求めることができます。

 

なお、数式は2つずつ紹介します。

2.数式の形と作り方1-トレース重視

まずは、「年代別に集計」する、「トレース(数式があっているかの確認)」が簡単な数式の、「集計までの手順」と「集計の仕方」を見ていきます。

 

2-1.集計までの手順

この方式の、年代別の集計までの手順は次の通りです。

 

(1)ROWNDDOWN関数で「年代」に変換する

まずは、1列使い「年齢」を「年代」に変換します。

これで、誰がどの年代化が一目でわかるようになります。

 

(2)COUNTIF関数で「年代」を条件に集計する

次に、COUNTIF関数で年代別に集計します。

この方法は、「結果があっているかを確認しやすい」メリットがありますが、一方で「作業列が必要」なことと「手間がかかる」ことがデメリットです。

 

2-2.集計の仕方

では実際に集計をしてみます。

表は、年代を表示させる列を準備した状態でスタートします。

 

以下手順です。

 

(1)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=ROUNDDOWN(セル番号,-1)

 

(2)「セル番号」の文字を消し、「年代に変換したいセル番号」を入れ、Enterキーを押す

 

(3)セルの右下にカーソルを合わせ、「+」になったら左ドラッグして数式をコピーする

 

(4)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=COUNTIF(範囲,年代)

 

(5)「範囲」の文字を消し、「カウントしたい範囲」を入れた後、F4キーを1回押す

※F4キーを押すと、数式コピー後でも範囲が変化しなくなります

 

(6)「年代」の文字を消し、「カウントしたい年代」を入れた後、Enterキーを押す

 

(7)セルの右下にカーソルを合わせ、「+」になったら左ドラッグして数式をコピーすれば完了

3.数式の形と作り方2-簡単さ重視

次に、、「年代別に集計」する、「簡単さ重視」な数式の「数式の形」と「作り方」を見ていきます。

 

3-1.数式の形

この方式は、「年代」を表示させる列が必要ありません。数式の形は、次の通りです。

=SUMPRODUCT((ROUNDDOWN(範囲,-1)=年代)*1)

この方法は、「作業列が必要ない」ことと「手間がかからない」ことがメリットですが、一方で「結果があっているかを確認しづらい」ことがデメリットです。

 

3-2.数式の作り方

では実際に集計をしてみます。

一つの数式だけで、年代別の集計をします。

 

以下手順です。

 

(1)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=SUMPRODUCT((ROUNDDOWN(範囲,-1)=年代)*1)

 

(2)「範囲」の文字を消し、「年齢の範囲」を入れた後、F4キーを1回押す

※F4キーを押すと、数式コピー後でも範囲が変化しなくなります

 

(3)「年代」の文字を消し、「カウントしたい年代」を入れた後、Enterキーを押す

 

(4)セルの右下にカーソルを合わせ、「+」になったら左ドラッグして数式をコピーすれば完了

4.性別の条件を追加1-トレース重視の場合

続いて、COUNTIF関数を用いた数式で「性別の条件をプラスする」方法です。

 

4-1.COUNTIFをCOUNTIFSに変える

COUNTIFS関数にすると、条件を複数にすることができます。

 

そのため、先ほどの手順から変わるところは、2-2.(4)以降となります。

 

4-2.集計手順の確認

集計手順を確認します。

年代の列を追加した後から見ていきます。

 

以下手順です。

 

(1)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=COUNTIFS(年代範囲,年代,性別範囲,性別)

 

(2)「年代範囲」の文字を消し、「年代の範囲」を入れた後、F4キーを1回押す

※F4キーを押すと、数式コピー後でも範囲が変化しなくなります

 

(3)「年代」の文字を消し、「カウントしたい年代」を入れる

 

(4)「性別範囲」の文字を消し、「性別の範囲」を入れた後、F4キーを1回押す

 

(5)「性別」の文字を消し、「カウントしたい性別」を入れた後、Enterキーを押す

※性別の条件を指揮内に直接入れる場合には「"」で囲み、セル番号の場合には囲まずそのまま入れた後、F4キーを1回押します

 

(6)セルの右下にカーソルを合わせ、「+」になったら左ドラッグして数式をコピーすれば完了

5.性別の条件を追加2-簡単さ重視の場合

最後に、SUMPRODUCT関数を用いた数式で「性別の条件をプラスする」方法です。

 

5-1.数式の形

数式の形は、次の通りです。

=SUMPRODUCT((ROUNDDOWN(年齢範囲,-1)=年代)*(性別範囲=性別))

やはり、作業列の必要なく数式だけで求めることができます。

 

5-2.数式の作り方

では実際に集計をしてみます。

一つの数式だけで、「年代別+男性」の集計をします。

 

以下手順です。

 

(1)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=SUMPRODUCT((ROUNDDOWN(年齢範囲,-1)=年代)*(性別範囲=性別))

 

(2)「年齢範囲」の文字を消し、「年齢の範囲」を入れた後、F4キーを1回押す

※F4キーを押すと、数式コピー後でも範囲が変化しなくなります

 

(3)「年代」の文字を消し、「カウントしたい年代」を入れた後、Enterキーを押す

 

(4)「性別範囲」の文字を消し、「性別の範囲」を入れた後、F4キーを1回押す

 

(5)「性別」の文字を消し、「カウントしたい性別」を入れた後、Enterキーを押す

※性別の条件を指揮内に直接入れる場合には「"」で囲み、セル番号の場合には囲まずそのまま入れた後、F4キーを1回押します

 

(6)セルの右下にカーソルを合わせ、「+」になったら左ドラッグして数式をコピーすれば完了

 

以上、参考になれば幸いです。

 


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