エクセルで日付の足し算や引き算をする時の数式の書き方

ここでは、エクセルで日付の足し算や引き算をする時の数式の書き方を解説します。

 

基準になる日から日数を足し引きする時のやり方を説明します。

 

なお、何ヶ月後や何年後といったような月や年を足し引きする方法は、次のページで解説していますので、参考にしてください。

エクセル関数で何ヶ月後,何年後を簡単に計算する方法

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1.まずは「開始日」の書き方を知る

日付の足し算、引き算は「基準になる日(関数上では『開始日』と呼ばれます)」に日数を足し引きします。

 

この中で特に注意したいのが、開始日の書き方です。

 

開始日は、「① セルに入力する場合」「② 数式に直接入力する場合」の2パターンありますので、まずはそれぞれの書き方を確認します。

 

1-1.開始日をセルに入力する場合

まずは、開始日をセルに入力する場合です。

 

セルへの日付の入力の仕方は「年月だけ」や「年月日」、「西暦」や「和暦」など様々ありますが、結論から言うと「どの入力パターンでもOK」です。

 

ちなみに、入力した値と表示される値、データ上の値の関係は次の通りです。

入力した値 表示される値 データ上の値
 5/1  5月1日 2019/5/1
2019/5/1 2019/5/1 2019/5/1
2019年5月1日 2019年5月1日 2019/5/1
令和1年5月1日 令和1年5月1日 2019/5/1
令和元年5月1日 令和元年5月1日 2019/5/1

 

このように、日付はどの入力パターンでも内部的には自動的に「〇〇〇〇/〇〇/〇〇」の形に変換されます。

 

変換されて日付と認識させるので、セルに開始日を入力する場合、入力の仕方はどれでもOKなのです。

試しに5つのパターンそれぞれに、10(日)を足してみました。結果、どれも5月11日と表示されています。

 

1-2.数式に開始日を直接入力する場合

次に、数式に開始日を直接入力する場合ですが、このケースでは注意が必要です。

 

なぜなら、「日付を『"』で囲む」ようにしないと、正しく計算されないからです。

 

例えば「5月1日の10日後」を知りたくて、「=5/1+10」と数式に入力したとします。

 

しかし結果は「15」が返ってきます。

 

これは「5割る1足す10」と認識されたためです。

 

そこで、「5/1は日付だよ」と分からせるため、「"」で囲む必要があるのです。

これで正しく計算されます。

 

なお、「5/1」の書き方以外でも「"」で囲めばOKです。

 

例えば、「2019/5/1」は下のように書きます。

 

また、「2019年5月1日」という書き方も同じです。

 

この他、「令和元年」という書き方でも同様です。

 

このように、数式に開始日を直接入力する場合には「"」で囲むことを忘れないようにしましょう。

2.日付を足し算・引き算する方法

次に、日付を足し算・引き算する方法を、例を挙げてみてみましょう。

 

なお、足し算と引き算の違いは、「+」を使うか「-」を使うかだけなので、ここではすべて足し算で説明します。

 

開始日と日数を足す組み合わせは、日付の入力方法がそれぞれ「セルに入力」と「数式に入力」の2通りあることから、全部で4パターンあります。

 

それぞれ見てみましょう。

 

2-1.開始日・日数どちらも数式に入力

まずは、開始日・日数どちらもを数式に入力する方法です。

 

例えば、数式内で2019年4月1日に10を足してみましょう。

開始日を数式に入力する場合には、先に解説したように「開始日を『"』で囲む」ようにします。

 

そして、足す日数は「10」のように数値そのままでOKです。

 

これで正しく計算されます。

 

2-2.開始日はセルに入力、日数は数式に入力

次に、開始日をセルに入力し、日数は数式に入力する方法です。

 

こちらは、セルA1に入力した基準日(2019年4月1日)に10を足してみましょう。

開始日をセルに入力する場合には、上の例のように開始日が入ったセル番号をそのまま入力します。

 

あとはこれに「+10」のように、日数を足せばOKです。

2-3.開始日は数式に入力、日数はセルに入力

続いて開始日は数式に入力し、日数はセルに入力する方法です。

 

こちらは、2019年4月1日にセルA1に入力した日数(10)を足してみましょう。

基準日を数式上で指定する場合には「開始日を『"』で囲む」ようにします。

 

そして、日数は入力したセル番号(例ではA1)を指定すればOKです。

 

2-4.開始日・日数どちらもセルに入力

最後に、開始日も日数もセルに入力する方法です。

 

こちらはセルA1に入力した基準日(2019年4月1日)に、セルC1に入力した日数(10)を足してみましょう。

開始日・日数のどちらもセルに入力する場合には、上の例のようにどちらも入力したセル番号を指定します。

 

これで正しく計算されます。

 

なお、何ヶ月後や何年後といったような月や年を足し引きする方法は、次のページで解説していますので、参考にしてください。

⇒ エクセル関数で何ヶ月後,何年後を簡単に計算する方法

 

以上参考になれば幸いです。


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