日付から曜日が自動で表示できる2つの関数の使い方

ここでは、日付と曜日を関数を使って連動させる2つの方法について解説します。

 

TEXT関数の場合とWEEKDAY関数の場合での数式の作り方、そしてどちらを使った方がいいかの説明です。

 

覚えれば、手で一つ一つ曜日を打つ必要がなくなりますよ。

1.TEXT関数を使った方法

まず一つ目は「TEXT関数」を使った方法です。

 

1-1.TEXT関数とは?

TEXT関数は「数値を指定の表示形式の文字列に変換し返す」関数です。

 

TEXT関数の数式の形は

=TEXT(値,表示形式)

となっています。

例えば、TEXT関数を使ってA列にある2019年4月1日から2019年4月10日までの曜日をカッコ付きで表示させたのが、上の状態です。

 

日付と曜日の表示が連動しているので、日付を変えれば曜日も変わります。

例えばセルA1を2019/5/1に変えると、セルB1も金曜日に変わりました。

 

なお、TEXT関数の引数ダイアログは上のようになっています。

1-2.TEXT関数を使った数式の作り方

次に、TEXT関数を使った数式の作り方を見てみましょう。

 

以下手順です。

 

(1)結果を表示させたいセルをクリックし、「=TEXT(」と入力後、fxボタンを押す

 

(2)値に連動させたい日付が入ったセルの番号を、表示形式に後述の表から任意のものを入力する

 

(3)OKボタンを押せば完了

 

これで日付に連動して曜日が表示されます。

 

なお、表示形式への入力と表示される形のパターンは次の通りです。

表示形式

への入力

表示例
"aaa"  月、火、水、木、金、土、日
"aaaa"

 月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日

"(aaa)"

(月)、(火)、(水)、(木)、(金)、(土)、(日)

"ddd"

Mon、Tue、Wed、Thu、Fri、Sat、Sun

"dddd" Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、Saturday、Sunday
"(ddd)" (Mon)、(Tue)、(Wed)、(Thu)、(Fri)、(Sat)、(Sun)

 

例えば2019年4月1日の曜日だけを表示させたい場合、数式は

=TEXT(A1,"aaa")

となります。

このようにすれば、TEXT関数を使って日付から曜日を表示させることができます。

2.WEEKDAY関数を使った方法

二つ目は「WEEKDAY関数」を使った方法です。

 

2-1.WEEKDAY関数とは?

WEEKDAY関数は「日付に対応した曜日を整数で返す」関数です。

 

WEEKDAY関数の数式の形は

=WEEKDAY(シリアル値,種類)

です。

例えば、WEEKDAY関数を使ってA列にある2019年4月1日から2019年4月10日までの曜日をカッコ付きで表示させたのが、上の状態です。

 

こちらも日付と曜日の表示が連動しているので、日付を変えれば曜日も変わります。

なお、WEEKDAY関数の引数ダイアログは上の通りです。

2-2.WEEKDAY関数を使った数式の作り方

次に、WEEKDAY関数を使った数式の作り方を見てみましょう。

 

以下手順です。

 

(1)結果を表示させたいセルをクリックし、「=WEEKDAY(」と入力後、fxボタンを押す

 

(2)シリアル値に連動させたい日付が入ったセルの番号を、種類には「1」を入力する

 

(3)OKボタンを押す

 

(4)「Ctrl」+「1」を押して「セルの書式設定」を開く

 

(5)「表示形式」タブにある「分類」で「ユーザー定義」を選択、「種類」に表示したい形式の値を入力する

表示形式

への入力

表示例
"aaa"  月、火、水、木、金、土、日
"aaaa"

 月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日

"(aaa)"

(月)、(火)、(水)、(木)、(金)、(土)、(日)

"ddd"

Mon、Tue、Wed、Thu、Fri、Sat、Sun

"dddd" Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、Saturday、Sunday
"(ddd)" (Mon)、(Tue)、(Wed)、(Thu)、(Fri)、(Sat)、(Sun)

 

(6)OKボタンを押して完了

このように、WEEKDAY関数は数式を作った後、書式設定までして初めて表示が曜日になります。

 

なお、WEEKDAY関数の引数「種類」を2や3にしてしまうと、正しい曜日が表示されませんので注意しましょう。

引数 入力の意味
種類

1 ⇒ 1:日曜 ~ 7:土曜

2 ⇒ 1:月曜 ~ 7:日曜

3 ⇒ 0:日曜 ~ 6:土曜

3.どちらを使った方がいいか

最後に、TEXT関数とWEEKDAY関数のどちらを使った方がいいかについてです。

 

2つの数式の作り方を見て分かる通り、WEEKDAY関数は書式設定まで必要なので、TEXT関数の方が簡単です。

 

そのため、日付から曜日を自動表示させる時には、TEXT関数を使うことをおすすめします。

 

WEEKDAY関数にメリットがあるとすれば「TEXT関数よりも数式で何をしようとしているのかが(名称的に)分かりやすいところ」ですが、引数である種類の意味が分かりにくい点と、1以外を選んだ時に正しい曜日が表示されない点は大きなデメリットです。

 

ですから、TEXT関数の方がよいでしょう。

 

 

以上参考になれば幸いです。


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