選択したセルの数を関数で数える方法|複数行列の範囲指定
ここでは、エクセルで「選択したセルの数を関数で数える方法」を解説します。
「範囲内のセルがいくつあるのか」を数えられる数式の説明です。
1.まずはやりたいことを確認
始めに、やりたいことを例を含めて確認します。
1-1.指定した範囲のセルの数をカウントしたい
やりたいことは、「選択したセルの数を関数で数える」です。
複数列・複数行の範囲のセル数がカウントできます。ちなみに、「セルの入力値に関係なくカウント」します。
簡単そうでも意外と「あれ?」となるかもしれません。そんな時に活用できます。
1-2.例で確認
ひとつ例を見てみましょう。
上の例では、セルB2~B5の「5行1列」の範囲内にあるセルの数をカウントしています。結果は「5」です。
このように、「指定した範囲のセルの数」を求めることができます。
2.指定範囲内のセルの数の数え方
では、数式の形と作り方を見てみます。
2-1.数式の形
数式の形は、次の通りです。
「範囲」には、カウントしたい範囲を入れます。2ヶ所ありますが、どちらも同じ範囲を指定します。
2-2.数式の作り方
次に、数式の作り方を見てみます。セルB2からD5の範囲のセルの数をカウントしてみます。
以下手順です。
(1)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける
【コピーする数式】
(2)「範囲」の文字を消し、「カウントしたい範囲」を入れる
(3)Enterキーを押せば完了
結果セルA1入れた数式は、次の通りです。
=ROWS(B2:D5)*COLUMNS(B2:D5)
このように、簡単に求めることができます。
3.数式の解説と注意点
最後になぜ、ROWS関数とCOLUMNS関数の組み合わせで「指定した範囲のセルの数」を求めることができるのかを解説します。
(1)ROWS( )の部分
まず、ROWS関数は「指定した範囲の行数を返す」関数です。
行数とは「縦のセルの数」のことです。
例ではROWS関数の引数「配列」を「B2:D5」としており、「2,3,4,5」という4つの行が範囲内にあるのでROWS関数は「4」を返します。
(2)COLUMN( )の部分
次に、COLUMNS関数は「指定した範囲の列数を返す」関数です。
列数とは「横のセルの数」のことです。
例ではCOLUMNS関数の引数「配列」を「B2:D5」としており、「B,C、D」という3つの列が範囲内にあるのでCOLUMNS関数は「3」を返します。
(3)ROW( )*COLUMN( )
以上のことから、縦が4、横が3なので掛け合わせて「4×3=12」となります。
なお一つ注意しなければならないのは、「ROWS関数とCOLUMNS関数の引数はどちらも同じ範囲を指定すること」です。
それぞれ違う範囲を指定してしまうと正しい結果が返ってこないので注意しましょう。
以上参考になれば幸いです。
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