LARGE関数やSMALL関数の引数「順位」を自動で順番にする
ここでは、LARGE関数やSMALL関数の引数の一つである「順位」を自動で順番にする方法を解説します。
知れば手作業が減り、楽になりますよ。
1.まずはやりたいことを確認
始めに、やりたいことを例を含めて確認します。
1-1.引数「順位」を自動で順番にしたい
やりたいことは、「引数『順位』を自動で順番にしたい」です。
LARGE関数やSMALL関数の引数には「順位」がありますが、多くの場合で1、2、3…と下のセルに行くに従って「+1」で求めたいものです。
この時、順位を一つ一つ手入力してしまったら、数が多ければ多いほどとても時間がかかってしまいます。
そんな時に使える方法で、できるようになるとあっという間にできて手間が省けます。
1-2.LARGE関数とは
例えば、上の表のようにテストの結果があったとします。
この表から、1位の点数、2位の点数、3位の点数を抽出したい時、使うのがLARGE関数です。
LARGE関数は「範囲の中で指定した順位番目に大きい値を返す」関数で、数式の形は次の通りです。
=LARGE(① 配列,② 順位)
配列は範囲を、順位は順位番目を指定します。
すると上のように、順位番目毎の点数を抽出することができます。
1-3.引数「順位」の指定の仕方
引数の一つである「順位」は、何番目の順位にするかを指定する箇所で、多くの場合で「1、2、3…」と続き番号になります。
これを全て手入力で数値を入れてもいいのですが、求めたい順位番がたくさんあるととても大変になります。
そこで紹介するのが、関数を使った方法です。
つまりLARGE関数やSMALL関数の引数「順位」は、数値だけでなく関数でも指定可能ということです。
2.自動で順位番目を指定する方法
自動で順位番目を指定するには、ROW関数を使います。
ROW関数は「指定したセルの番号を返す」関数で、数式の形は次の通りです。
=ROW(配列)
以下手順です。
(1)1位の値を表示させたいセルに「=LARGE(」と入力する
(2)ランキング抽出対象の範囲を指定し、Fキーを1回押して絶対参照にした後、「,」を入力する
(3)ROW(A1)と入力後、「)」を入力しEnterを押す
(4)数式を入力したセルの右下にカーソルを当て、「+」になったらダブルクリックをすれば完了
これで、セルF2には1位の点数がセルF3には2位の点数が、セルF4には3位の点数が表示されるようになります。
なお、今回はLARGE関数を例にしましたが、SMALL関数も「順位」のところにROW関数を使うのは一緒です。
以上、参考になれば幸いです。