自動で行方向に連番の番号を振る2つの方法|行削除にも対応
ここでは、関数を使って自動で行方向に連番を振る、2つの簡単な方法を解説します。
一つ数式を作った後、下のセルに数式をコピーすればOKですし、行削除の際には番号を振り直してくれるので、とても便利ですよ。
1.まずはやりたいことを確認
始めに、やりたいことを例を含めて確認します。
1-1.自動で行方向に連番を振りたい
やりたいことは、「自動で行方向に連番を振る」です。
下の行にいくほど「+1」で数値を振りたい時がありますが、そんな時に便利な方法です。
例えば、№などです。
しかもこの方法は、一度振ると、後で途中の行を削除しても番号を自動で振り直してくれます。
地味ですがとても役立ちます。
1-2.例を確認
一つ例を見てみましょう。
まず「行方向に連番を振る」とは、上の例のように「1、2、3…」とナンバリングをすることです。
そして「自動で」というのは、このナンバリングを手入力するのではなく、数式の入力とコピーで行うということです。
1-2.自動で行方向に連番を振るメリット
自動で行方向に連番を振るメリットは、主に2つあります。
(1)ナンバリングに手間がかからない
やっぱり一つ目のメリットは「手間がかからなくなる」ことです。
例えば10個くらいであれば手入力でも行けるかもしれませんが、100個とか1,000個とかなってくると、無理気味です。
そんな時にこの方法を使えば、かなり時間を短縮できます。
(2)行削除後に振り直す必要がない
二つ目のメリットは「行削除後に番号を振り直す必要がない」ことです。
せっかく手入力で「1、2、3…」と入れても、間の行を削除してしまうと、上のように番号が抜けてしまい、ふり直す必要が出てきます。
しかし関数を使った方法では、間の行を削除しても自動で振り直してくれるので手直しする必要がありません。
2.自動で行方向に連番の番号を振る2つの方法
関数を使って、自動で行方向に連番の番号を振る方法は2つありますので、どちらも紹介します。
2-1.ROW関数を使った方法
まずは、ROW関数を使った方法からです。
以下手順です。
(1)「1」を表示させるセルに「=ROW()」と入力し、結果が1になるような値で引く
例えば上のようにセルB3に数式を入れる場合には、「=ROW()」は「3」と返ってくるため、引く数は「2」となります。
すると、数式は次のようになります。
=ROW()-2
このように、まずはナンバリングの「1」を表示させたいセルに、「ROW関数で返ってくる値-マイナス結果が1になる値」の数式を入れます。
(2)数式を下のセルにコピーすれば完了
数式を入力したセルを選択し、そのセルの右下にカーソルを合わせると、カーソルが「+」の形になります。
後はダブルクリックをすると、数式が下までコピーされて完了です。
これで、間の行を削除した時でも自動で連番にしてくれます。
2-2.ROWS関数を使った方法
似たような関数のROWS関数でも、連番を振ることができます。
以下手順です。
(1)「1」を表示させるセルに「=ROWS(」と入力する
(2)数式を入力したセルを選択後、F4キーを1回押して「$」を2つ付ける
(3)「:」を入力する
(4)再度数式を入力したセル番号を指定後、F4キーを3回押す
※ 例)=ROWS($B$3:$B3
(5)Enterキーを押す
例えば上のようにセルB3に数式を入れる場合には、数式は次のようになります。
=ROWS($B$3:$B3)
ちなみにセル番号は実はどれでもよく、例えば「=ROWS($A$1000:$A1000)」でもOKです。
ポイントは、「2つのセル番号は同じにする」ことと、「1つ目のセル番号には『$』を2つ、2つ目のセル番号には『$』を頭に一つ付ける」ことです。
(6)数式を下のセルにコピーすれば完了
数式を入力したセルを選択し、そのセルの右下にカーソルを合わせると、カーソルが「+」の形になります。
後はダブルクリックをすると、数式が下までコピーされて完了です。
この方法でも、間の行を削除した時には自動で連番にしてくれます。
どちらの方法を選ぶかは、好みもあるかと思います。使いやすい方を選びましょう。
以上参考になれば幸いです。
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