IF関数で値があれば、数値が入っていたらの条件にする方法
ここでは、ExcelのIF関数で「値があれば」、「数値が入っていたら」の条件にする方法を解説します。
「値」といっても、ケースによって「数値」を指す場合と「空白以外」を指す場合の2パターンあります。
そのため、「なんでもいいから数値が入っているか?」と「なんでもいいから何か入っているか(空白以外か)?」の2パターンを説明します。
1.「数値」と「空白以外」の2パターンあり
「値」と言っても2パターンあるので、まずはどのような場合かそれぞれ見てみましょう。
1-1.「数値か?」を判定したい
一つ目は、「数値か?」を判定したい場合です。
文字列や空白ではダメ、数値ならOKという判定をしたいケースになります。
上の例は、入力欄に数値が入ったらチェック欄に〇を、数値以外は×を表示させたものです。
数値と日付、時刻は〇となり、それ以外は×となっています。ちなみに日付や時刻はエクセルでは数値扱いです。
このように、まずは「数値が入っていたら…」というケースがあります。
1-2.「空白以外か?」を判定したい
次に「空白以外か?(なんでもいいから何か入っているか?)」を判定したい場合です。
数値でも日付でも文字列でも、なんでもいいから何か値が入っていれば…という条件にしたい場合には、これにあたります。
上の例は、入力欄に何か値が入ったらチェック欄に〇を、なにも入っていなければ×を表示させたものです。
数値でも文字列でも日付でも記号でも時刻でも、何か入っていれば条件を満たすものとして〇が返ってきています。
このように、「なにか入っていたら…」というケースもあります。
2.「数値か?」の条件にするには
IF関数で「数値か?」を判定するには、「ISNUMBER関数」を使います。
2-1.ISNUMBER関数とは
ISNUMBER関数は「セルの値が数値の場合にTRUEを返す」関数です。
ISNUMBER関数の形は、次の通りです。
=ISNUMBER(テストの対象)
引数に「判定したいセル」を指定するだけで、数値かどうかを判定することができます。
2-2.数値か?という数式の形は
数値かを判定する論理式の形は、次の通りです。
ポイントは「ISNUMBER(対象セル)*1」のところで、これで「数値であれば真、数値以外であれば偽と判定」できます。
2-3.数式の作り方を確認(数値なら〇)
では念のため、数式の作り方も確認してみましょう。
上の表のセルB2に、「セルA2の値が数値なら『〇』、数値以外なら『×』」という数式を、IF関数を使って作ってみます。
以下、手順です。
(1)セルに「=IF(ISNUMBER(」と入力する
(2)判定したいセル番号(A2)を入力する
(3)「)*1,」と入力する
(4)真の場合に「"〇"」と、「,」をはさんで偽の場合に「"×"」と入力する
(5)Enterを押せば完了
後は数式を下にコピーすれば、出来上がりです。
ちなみに数式は、
=IF(ISNUMBER(A2)*1,"〇","×")
となりました。
やはり、「ISNUMBER(対象セル)*1」で「対象セルが数値か?」という論理式にするのがポイントですね。
3.「なにか入っているか?」の条件にするには
次に、「なんでもいいから何か値が入っていたら(空白以外)…」という条件にする方法です。
3-1.空白以外という数式の形は
空白以外という論理式の形は、次の通りです。
ポイントは「<>""」のところで、これで「空白以外」という条件になります。
3-2.数式の作り方を確認(空白以外なら〇)
では念のために、先ほどの例を使って数式を作ってみます。
上の表のセルB2に、「空白以外なら『〇』、空白なら『×』」という数式を、IF関数を使って作ってみます。
以下、手順です。
(1)セルに「=IF(」と入力し、fxボタンを押す
(2)論理式に判定したいセル番号(A2)を入れた後、「<>""」と入力する
(3)真の場合に「"〇"」、偽の場合に「"×"」と入れる
(4)OKボタンを押せば完了
後は数式を下にコピーすれば、出来上がりです。
ちなみに数式は、
=IF(A2<>"","〇","×")
となりました。
やはり、「対象セル<>""」で「対象セルが空白以外か?」という論理式になるところがポイントですね。
以上、参考になれば幸いです。
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