IF関数で以上なら、以下ならの条件にする方法|比較演算子

ここでは、IF関数で「以上なら」、「以下なら」の条件にする方法を解説します。

 

「以上」や「以下」のみだけでなく、「未満」や「~を超え」のやり方も説明します。また、「〇〇以上〇〇以下」といった範囲指定の方法も見ていきます。

1.まずは論理式の基本を確認

まずは、論理式の基本から確認します。

 

1-1.IF関数の構文(数式の形)は

まず、IF関数の構文(数式の形)は次の通りです。

=IF(論理式,値が真の場合,値が偽の場合)

引数は、「論理式」、「値が真の場合」、「値が偽の場合」の3つです。

 

そして「以上」や「以下」の条件にする場合、「論理式」の指定の仕方に工夫が必要です。

 

1-2.論理式の基本形

論理式にも基本形があります。

 

例えば、「セルA1の値は70以上か?」という条件にする場合、論理式は次のようになります。

このように、論理式は基本的に次の順番で入力します。

判定対象(のセル番号) ⇒ 比較演算子 ⇒ 条件値

 

例えば、

=IF(A1>=70,"〇","×")

という式は、「A1」が判定対象のセル番号、「>=」が比較演算子、「70」が条件値です。

 

このように、まずは論理式の形を覚えましょう。

2.以上、以下の条件にする場合のポイント

次に、以上や以下の条件にする場合のポイントを見てみます。

 

2-1.条件に合った比較演算子を使う

IF関数で「以上なら」や「以下なら」、「未満」や「超える」の条件にする場合には、「指定したい条件に合った比較演算子を使う」のが一つ目のポイントです。

 

それぞれの条件で使う比較演算子は、次の通りです。

内容 演算子
超える  >
未満 <
以上  >=
以下  <=

先ほど確認した論理式の形の中の、比較演算子の部分にこれらのいずれかを指定します。

 

2-2.比較演算子は必ず半角で

比較演算子は「必ず半角」で入れます。

 

もし全角で入れると、正しい結果が返ってこないので注意しましょう。

 

2-3.条件値指定の仕方を知る

2つ目のポイントは、「条件値の指定の仕方」です。

 

特殊なやり方が必要ではないのですが、そもそも条件値の指定の基本を知らないと正しく指定できないので、確認の意味で載せます。

 

まず、条件値の指定は主に以下の3パターンがあります。

  • 数値
  • セル番号
  • 計算式

ただ、どのパターンも「そのまま」入れます。

 

パターンごとの数式の例は、次の通りです。

パターン 数式の例 論理式の意味
数値 =IF(A1>=100,"〇","×") A1は100以上か?
セル番号 =IF(A1>=B1,"〇","×") A1はB1の値以上か?
計算式  =IF(A1>=1/3,"〇","×") A1は1/3以上か?

 

【例:条件値が数値の場合】

3.複数条件(範囲指定)にするには

「以上」と「以下」の両方を指定したい場合、論理式は複数条件になり、数式の形は次のようになります。

=IF(AND(判定対象>=下限値,判定対象<=上限値),真の場合,偽の場合)

例えば、「セルA1が『10以上70以下』なら〇、でなければ×」という数式は次の通りです。

=IF(AND(A1>=10,A<=70),"〇","×")

このように、論理式にAND関数を使います。AND関数は引数の両方を満たせば真を返す関数なので、結果「範囲内の値の場合」に真となります。

 

以上参考になれば幸いです。

 

なお、IF関数に関連したページが多数ありますので、以下のリンクから参照してみてください。


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