エクセルのIF関数で複数のOR条件をまとめて指定する方法

ここでは、エクセルのIF関数で「複数のOR条件をまとめて指定する方法」を解説します。

 

複数のOR条件を、数式の中で簡単に指定できるやり方の説明です。

1.まずはやりたいことを確認

まずは、やりたいことを例を含めて確認します。

 

1-1.複数のOR条件をまとめて指定したい

やりたいことは、「複数のOR条件をまとめて指定する」です。

 

OR関数で一つ一つ論理式を書くのではなく、もっと簡単にまとめて指定したいということです。

 

1-2.例で確認

一つ例を見てみましょう。

上の表は、4月の予定表です。

 

例えば、曜日の値を利用して「平日かどうか?」を判定し、真なら「〇」に、偽なら「空白」にしたいとします。

 

この場合、条件値は「『月か、火か、水か、木か、金』という5パターンのOR条件」になります。

 

このような状態が「OR条件がたくさんある」で、このページでは、その中で「複数ある条件値を数式内で簡単に指定できる方法」を説明します。

2.数式の作り方を解説

では、数式の形と作り方を説明します。

 

2-1.数式の形は

まず、数式の形は次の通りです。

{=IF(OR(論理式),真の場合,偽の場合)}

 

条件のリストをどこかに作り、数式はIF関数とOR関数を組み合わせて配列数式にします。

(1)論理式

論理式は、次の形にします。

判定対象→比較演算子→条件範囲

 

判定対象には、「判定したいセル番号」が入ります。上の例で4月1日を判定したい場合には、曜日の入った「B4」となります。

 

比較演算子には、「=」や「>=」などが入ります。例では一致を確認したいので、「=」となります。

 

条件範囲には、「条件のリスト範囲」が「絶対参照で」入ります。例ではリストをセルF4~F8に作ったので「$F$4:$F$8」となります。

※ 絶対参照にするのは「他のセルにも数式をコピーする場合」のみです

 

(2)真の場合・偽の場合

通常のIF関数での指定の仕方と同じです。

 

(3)配列数式

配列数式にする方法は、こと後説明します。

2-2.数式の作り方

続いて、数式を実際に作ってみます。

 

セルF4~F8に条件値のリストを作った後、セルD4に「セルB4が『月~金』のどれかかを判定し、一致で『〇』、一致しない場合には『空白』を表示」させてみます。

 

なお、例の曜日(B列)は「ただの文字列」です。

 

以下手順です。

 

(1)セルに以下の数式をコピーし貼り付ける

【コピーする数式】

=IF(OR(論理式),真の場合,偽の場合)

 

(2)「論理式」の文字を消し、判定対象、比較演算子、条件範囲を順に入れる

※ 他のセルにも数式をコピーする場合には、条件範囲を絶対参照にすること

 

(3)「真の場合」、「偽の場合」の文字を消し、それぞれ入力する

 

(4)ShiftキーとCtrlキーを押しながらEnterキーを押す

 

(5)他のセルに数式をコピー&ペーストすれば完了

これで、B列が「月~金」の場合には「〇」が、土日の場合には空白が表示されるようになります。

3.祝日も省きたい場合の方法

さらに、先ほどの表に祝日の情報を追加して、祝日の場合には空白となる条件を追加してみます。

いくつか方法はありますが、簡単なのは「*(論理式2)」を追加して数式を次の形にすることです。

{=IF(OR(論理式1)*(論理式2),真の場合,偽の場合)}

 

論理式2は、IF関数の普段の指定の仕方と同じです。

 

上の例でセルE4に数式を入れる場合には、次のようになります。

{=IF(OR(B4=$G$4:$G$8)*(C4<>"祝日"),"〇","")}

 

「祝日」という文字列がセルC4に入っているかも判定するので、論理式2は「C4<>"祝日"」となります。

 

ただ、「ShiftキーとCtrlキーを押しながらEnterキーを押す」ことで配列数式にするのは忘れないようにしましょう。

 

以上、参考になれば幸いです。

 


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