FITER関数で配列を複数範囲指定する方法｜２つ以上を可変に

ここでは、エクセルの「FILTER関数で『配列を複数範囲」指定する方法」を解説します。

「条件に応じて配列が参照する範囲を変える方法」の説明です。

【目次】

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１．まずはやりたいことを確認

まずはやりたいことを、例を含めて確認します。

やりたいことは、「FILTER関数で配列を複数指定する」です。

FILTER関数は指定した「配列」から条件に合うデータを抜き出しますが、抜き出す元の配列を「複数指定する」のがやりたいことです。

一つ例を見てみましょう。

上の表は、社員一覧表が２つに分かれています。

この表から、必要に応じて抜き出す元データを変えます。

FILTER関数で、「配列を複数指定する」数式の形と引数の入れ方を確認します。

数式の形は、次の通りです。

=IFS(条件式,FILTER(配列1,含む1),TRUE,FILTER(配列2,含む2))

※ FILTER関数の引数は省略

※ 配列が２つの場合

IFS関数とFILTER関数を組み合わせます。

引数の入れ方は、IFS関数もFILTER関数も基本的に変わりません。

例を挙げながら数式を作ってみます。

セルC1が1なら「元データ１」を、そうでない場合には「元データ２」から、役職が「部長」の人を抜き出します。

以下手順です。

（１）以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=IFS(条件式,FILTER(配列1,含む1),TRUE,FILTER(配列2,含む2))

（２）「条件式」の文字を消し、「元データ選択の条件」を指定する

（３）「配列」の文字を消し、「各配列の範囲」を指定する

（４）「含む」の文字を消し、「各抽出条件」を指定する

（５）Enterキーを押せば完了

セルA13に入れた数式は、次の通りです。

=IFS(C11=1,FILTER(A4:D9,D4:D9=D11),TRUE,FILTER(F4:I9,I4:I9=D11))

これで、セルC11の値を変えれば参照する「配列」を変えることができます。

以上、参考になれば幸いです。

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