COUNTIF関数をOR条件でカウントする方法|リスト指定も

ここでは、ExcelのCOUNTIF関数を「OR条件でカウントする」方法を解説します。

 

AかBかCか…というような、OR条件でカウントするには、COUNTIF関数を使う方法もありますが、実は別の関数を使うともっと簡単です。

 

条件値をリストでまとめて指定できます。

1.まずはやりたいことを確認

まずは、やりたいことを例を含めて確認します。

 

1-1.OR条件でカウントしたい

やりたいことは、「OR条件でカウントする」です。

 

指定した範囲の中で複数の条件の「どれか」に当てはまるセルの数を数えます。

 

例えば、次のようなことができます。

カウントの例
  • 「総務部」か「経理部」の人の数
  • 「検品中」か「未検品」の物の数
  • 「19歳以下」か「60歳以上」の人の数

1-2.例で確認

ひとつ例を見てみましょう。

上の図は、社員情報の一覧表です。氏名や性別、所属部や所属課、出身が記載されています。

 

例えば、上の表から「所属部が『営業部』か『経理部』の人」を数えることができます。

このように、OR条件でカウントするとは、「複数の条件のうち『どれか』に当てはまるセルを数える」ことです。

2.OR条件でカウント1-COUNTIF関数を使う

OR条件でカウントする場合、使える関数の一つ目は「COUNTIF関数」です。

 

まずは、COUNTIF関数で「OR条件でカウント」する方法から見ていきます。

 

2-1.数式を作る時の考え方と数式の形

COUNTIF関数をOR条件にする場合、数式は「COUNTIF関数同士を足す」ようにします。

 

例えば、条件が2つの場合の数式の形は次の通りです。

=COUNTIF(範囲1,条件1)+COUNTIF(範囲2,条件2)

※「検索条件」を「条件」に短縮しています

 

各引数で指定する内容は、次の通りです。

引数で指定する内容
  • 範囲:カウントしたい範囲(複数列も可能)
  • 条件1:カウントしたい一つ目の条件
  • 条件2:カウントしたい二つ目の条件

そして、条件を増やしたい場合には、COUNTIF関数を増やして足します。このようにすることで、「OR条件でのカウント」ができます。

 

言われてみれば単純ですが、意外と思い浮かばないかもしれませんね。

 

2-2.例で確認

先ほどの例をもう一度見てみましょう。

 

先ほどの例の場合、「営業部の人数+経理部の人数」とすればよいです。

つまり数式は、次のようになります。

=COUNTIF(D4:D13,"営業部")+COUNTIF(D4:D13,"経理部")

 

これでOKです。

3.OR条件でカウント2-関数の組み合わせ

COUNTIF関数でOR条件をカウントする方法には、一つ問題があります。

 

それは、「条件が多いと面倒」なことです。

 

そこで、リスト化した条件を使って簡単にカウントできる方法も紹介します。

 

3-1.数式の形

まず、数式の形は次の通りです。

{=SUMPRODUCT((範囲=TRANSPOSE(条件範囲))*1)}

 

各引数で指定する内容は、次の通りです。

引数で指定する内容
  • 範囲:カウントしたい範囲(複数列も可能)
  • 条件範囲:条件を入れた範囲(1列のみ)

ちなみに、数式両端の「{ }」は手打ちではありません。この後「数式の作り方」で確認しますが、一定の操作で付加します。

 

3-2.数式の作り方

では次に、数式を実際に作ってみます。

先ほどの例の表の右側に、「条件」を入れたセルを用意しました。

 

この条件を使い、OR条件でカウントしてみます。

 

以下手順です。

 

(1)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=SUMPRODUCT((範囲=TRANSPOSE(条件範囲))*1)

 

(2)「範囲」の文字を消し、「カウントしたい範囲」を指定する

 

(3)「条件範囲」の文字を消し、「条件の入った範囲」を指定する

 

(4)「Ctrlキー」と「Shiftキー」を押しながらEnterキーを押せば完了

これで、数式は完成です。

 

結果、数式は次のようになります。

{=SUMPRODUCT((D4:D13=TRANSPOSE(H4:H5))*1)}

 

ポイントは(4)で、ただEnterキーを押してしまうとエラーになります。

 

以上、参考になれば幸いです。

 


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