COUNTIF関数で複数範囲を指定する方法|飛び飛びの列も

ここでは、エクセルの「COUNTIF関数で複数範囲を指定してカウントする方法」を解説します。

 

「連続した範囲の場合」と「飛び飛び(離れた)範囲の場合」のそれぞれの説明です。

1.まずは例を確認|パターンは2通り

COUNTIF関数で複数範囲をカウントしたいとき、「その範囲が連続しているか?」によって数式の書き方が異なります。

 

そこでまずは、それぞれの例を確認します。

 

1-1.範囲が連続しているケース

一つ目は、「カウントしたい範囲が連続している」場合です。

 

一つ例を見てみましょう。

上の表はある大学の「試験結果の一覧」です。

 

生徒ごとに試験の結果が「優」、「良」、「可」のいづれかで入力されています。

 

この表から、「生徒5人全員、全授業を範囲として『優』や『良』などの数を数えたい」といった場合、「カウントしたい範囲」は以下のようになります。 

このケースでは、「範囲はひと塊」となっています。言い換えると、「範囲が連続している」状態です。

 

1-2.範囲が飛び飛びのケース

二つ目は、「範囲が飛び飛び」の場合です。

 

先ほどの例で、「生徒AとDだけを範囲でカウントしたい」となった場合、「カウントしたい範囲」は次のようになります。

このケースでは、「範囲が離れた飛び飛び」になっています。範囲が離れている場合には、連続している場合とは違う形の数式が必要です。

2.「範囲が連続」の数式の形と作り方

では、範囲が連続している場合の数式の形と作り方を見てみます。

 

2-1.数式の形

数式の形は、次の通りです。

=COUNTIF(範囲,検索条件)

単純に、範囲を複数列指定するだけでOKです。

 

数式の例は、次の通りです。

数式の例
  • B5~F9の範囲の「優」:=COUNTIF(B5:F9,”優”)

2-2.数式の作り方

念のため、数式の作り方を確認します。

上の表の「セルB5~F9の範囲」にある「優」の数をカウントしてみます。

 

以下手順です。

 

(1)セルに「=COUNTIF(」と入力する

 

(2)「カウントしたい範囲」を左ドラッグでなぞる

※「左ドラッグ」とは、マウスの左を押したままカーソルを移動させることです

 

(3)「,」入力後、条件を入れる

 

(4)Enterキーを押せば完了

結果、数式は次のようになりました。

=COUNTIF(B5:F9,"優")

 

このように、「範囲が連続している場合」には「複数列を『範囲』に指定する」ことでカウントができます。


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3.「範囲が離れて飛び飛び」の数式の形と作り方

次に、「範囲が離れて飛び飛び」場合の数式の形と作り方です。

 

3-1.数式の形

数式の形は、次の通りです。

=COUNTIF(範囲1,検索条件)+COUNTIF(範囲2,検索条件)

※「カウントしたい範囲」が2つの場合

 

カウントしたい範囲が離れている場合には、「それぞれの範囲を指定したCOUNTIF関数を足す」ことでカウントできます。

 

数式の例は、次の通りです。

数式の例
  • B5~B9とE5~E9の範囲の「優」:=COUNTIF(B5:B9,”優”)+COUNTIF(E5:E9,”優”)

範囲が3つの場合にはCOUNTIF関数も3つ、範囲が4つの場合にはCOUNTIF関数も4つ足せばOKです。

 

3-2.数式の作り方

念のため、数式の作り方を確認します。

上の表の「セルB5~B9の範囲」と「セルE5~E9の範囲」にある「優」の数をカウントしてみます。

 

以下手順です。

 

(1)セルに「=COUNTIF(」と入力する

 

(2)一つ目の「カウントしたい範囲」と「条件」を入れた後、「)」を入力する

 

(3)「+」を入力後、「COUNTIF(」と入力する

 

(4)二つ目の「カウントしたい範囲」と「条件」を入れる

 

(5)Enterキーを押せば完了

結果、数式は次のようになりました。

=COUNTIF(B5:B9,"優")+COUNTIF(E5:E9,"優")

 

このように、「範囲が離れて飛び飛びの場合」には「COUNTIF関数を足す」ことでカウントができます。

 

以上、参考になれば幸いです。

 

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