文字列中の「空白」を関数で削除する方法|半角・全角・両方

ここでは、エクセル関数で「文字列中の空白を削除する方法」を解説します。

 

「空白を全部消す方法」と、「半角スペースだけ」、「全角スペースだけ」消す方法のそれぞれを説明します。

1.まずはやりたいことを確認

始めに、やりたいことを例を含めて確認します。

 

1-1.文字列の中の空白を消したい

やりたいことは、「関数を使って文字列中の空白を削除する」ことです。

 

文字列の中の空白はなくなり、スペースのみが入ったセルは未入力の状態になります。

 

なお、空白には「半角」と「全角」の2種類がありますが、ここでは「どちらも消す」方法と「半角だけ」、「全角だけ」消す方法の3パターンを説明します。

 

1-2.例で確認

一つ例を見てみましょう。

A列の文字列に入っている全角や半角のスペースを、関数を使って消してみた例です。

 

ちなみに、セルC1とC2に入っている数式の形は同じで、「半角・全角両どちら方の空白も消す」数式が入っています。

 

この数式を使うと、このように文字列中の空白を削除することができます。

2.半角・全角どちらの空白も削除する数式

まずは、「半角・全角どちらの空白も削除する数式」からです。

 

2-1.数式の形は

半角・全角どちらの空白も消す数式の形は、次の通りです。

=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(文字列," ","")," ","")

「文字列」に、「空白を消したい文字列」を指定します。

 

文字列指定のポイントは、次の通りです。

ポイント
  • 「文字列を直接指定」の場合は、文字列を「"」で囲む
    ※ 例)=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE("田中 一朗"," ","")," ","")
  • 「文字列が入ったセル番号」の場合は、セル番号をそのまま入れる
    ※ 例)=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A1," ","")," ","")

2-2.数式の作り方

数式の簡単な作り方は、「数式の形をコピー、セルに貼り付けて、『文字列』を消して消したい文字列を指定する」です。

 

実際にやってみます。

 

(1)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(文字列," ","")," ","")

 

(2)「文字列」の文字を消して、空白を消したい文字列を指定する

 

(3)Enterを押せば完了

これで、半角の空白も全角の空白もすべて消した値が返ってきます。

3.全角の空白だけ消す数式

次に、「全角の空白だけ消す数式」です。

 

3-1.数式の形は

全角の空白だけ消す数式の形は、次の通りです。

=SUBSTITUTE(文字列," ","")

先ほどと同じように、「文字列」で「空白を消したい文字列」を指定します。

 

3-2.数式の作り方

数式は先ほどよりも単純になったのですが、「" "」の指定を間違えると正しい値が返ってこないので、やはり「数式の形のコピー」をおすすめします。

【コピーする数式】

=SUBSTITUTE(文字列," ","")

後はセルに貼り付けて、「文字列」を消し、「空白を消したい文字列を指定」すればOKです。

4.半角の空白だけ消す数式

最後に、「半角の空白だけ消す数式」です。

 

4

-1.数式の形は

半角の空白だけ消す数式の形は、次の通りです。

=SUBSTITUTE(文字列," ","")

先ほどと同じように、「文字列」で「空白を消したい文字列」を指定します。

 

4-2.数式の作り方

やはり、「数式の形のコピー」をおすすめします。

【コピーする数式】

=SUBSTITUTE(文字列," ","")

後はセルに貼り付けて、「文字列」を消し、「空白を消したい文字列を指定」すればOKです。

 

以上、参考になれば幸いです。

 


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