足し算の合計を縦・横(列)範囲まとめて簡単に計算する方法

ここでは、エクセル関数で「足し算の合計を縦・横(列)範囲まとめて簡単に計算する方法」を紹介します。

 

縦一列の合計はもちろん、横や範囲でも合計できます。

 

簡単に求めることができるので、覚えると便利ですよ。

1.一番使いやすいのはSUM関数

数値を合計する時、一番使いやすいのは「SUM関数」です。

 

SUM関数だと「合計したい範囲を指定」するだけで、簡単にすべてのセルの値を足し算してくれます。

 

1-1.SUM関数とは?

SUM関数は、「指定した範囲に含まれる数値を全て合計」する関数です。

 

まず、SUM関数の形は次の通りです。

=SUM(数値1,数値2…)

「数値1」とか「数値2」ってなんだ?と思いますが、SUM関数に必要なのは「合計を出したい範囲」だけです。

 

つまり、次のように覚えます。

覚え方
  • 引数「数値」には「範囲」を入れる

なお、「,」で区切ることで「飛び飛びの範囲」を指定できますが、多くの場合でカッコ内に入るのは「一つの範囲」です。

 

そのため、数式は例えば次のようになります。

=SUM(A1:B5)

 

これだだと「セルA1からB5までの10個のセルに入っている数値の合計」を求めることができます。

 

1-2.例で動きを確認

では、SUM関数を使った例をひとつ見てみましょう。

上の表は、店舗ごとの売り上げの管理表です。

 

各店4月から6月までの月ごとの売り上げが入力され、月の計や3ヶ月の店舗ごとの計、4店全ての四半期計が表示できるようになっています。

 

例えばこの表から、「4店の4月の売り上げの合計」といった「縦一列の足し算の結果」を求める時、SUM関数を使うと次のようになります。

カッコ内には、合計したい範囲を指定し、これだけでその範囲の合計を求めることができます。

 

このように、合計を求める時には多くの場合、このSUM関数を使うことで対応できます。

 

1-3.「+」と比べたメリット

「合計するなら『+』で足していけばいいんじゃないの?」と疑問にもつ方もいるかもしれませんが、SUM関数にはちゃんとメリットがあります。

 

それは、「合計を知りたい範囲が広いほど手間が省ける」ことです。

 

SUM関数で返ってくる値は「+」で足した値ともちろん同じです。しかし、「+」で足そうとすると一つ一つ「+」を入力しなければならないです。

 

これに対してSUM関数は範囲を指定するだけなので、手間が省けるのです。

2.SUM関数を使った数式の書き方

次に、SUM関数を使った数式の書き方を見てみます。

 

先ほどの表を使って、SUM関数で4月の売り上げの合計を求めてみましょう。

 

ちなみに、「」は入力しないでください。

 

(1)セルの数式バーに「=」を入れる

 

(2)続けて、半角で「SUM(」と入れる

 

(3)合計したい範囲を左ドラッグでなぞる

 

(4)Enterを押して完了

途中「=」や「SUM(」は、もし全角で入力してもEnterを押したタイミングで半角に変換されますが、半角入力に慣れておいたほうがいいでしょう。

 

また、終わりかっこ「)」も、Enterを押したタイミングで自動で付加されます。

3.「横一列」も「複数列」も合計できる

SUM関数は、「縦一列」の他に「横一列」も「複数列」も合計できます。

 

【横一列の場合】

数式は次の通りです。

=SUM(B4:D4)

 

【複数列の場合】

数式は次の通りです。

=SUM(B4:D7)

 

ちなみにとびとびの範囲を合計する場合には、下のように一つ目の範囲と二つ目の範囲の間に「,(カンマ)」を入力すればOKです。

数式は次の通りです。

=SUM(B4:D4,B6:D6)

 

そして間にカンマを入れれば、合計する範囲を3つ、4つと増やせます。

4.オートSUMも便利

エクセルのホームタブには「オートSUM」ボタンがあり、これを押すことでも合計を求めることができます。

押すと選択しているセルの側にある数字の羅列を認識して、範囲まで自動で取得してくれます。

 

もし、求めたい範囲と違った場合には、左ドラッグでその範囲をなぞれば修正されます。

 

この機能も便利です。

 

以上、参考になれば幸いです。

 


口コミ・評判のいいExcel本の紹介】


Top