エクセルで年齢計算する方法|DATEDIF関数がない/以外

ここでは、エクセルで年齢計算したいがDATEDIF関数がない、使えない場合の方法を解説します。

 

DATEDIF関数以外でも同じことができるので、その説明です。

1.DATEDIF以外なら「YEARFRAC関数」

もしDATEDIF関数以外で年齢を求めるのであれば、YEARFRAC関数がおすすめです。

 

1-1.YEARFRAC関数とは

YEARFRAC関数は、2つの日付の差を年を基準として返す関数です。

上の例は、セルC2にYEARFRAC関数を使い、開始日から終了日までの年数を計算したものです。

 

結果、46年と端数が表示されています。

つまり、開始日に誕生日を、終了日に年齢を求めたい日(基準日)を入れ、端数を切り捨てることで、その人の年齢を求めることができるのです。

 

1-2.YEARFRAC関数の読み方

YEARFRAC関数の読み方は、「イヤーフラクション」です。

 

YEARFRACの正式なつづりは「YEAR FRACTION」だからです。

 

FRACTIONは「分数」という意味なので、直訳すると「年換算の分数」です。

 

個人的には読み方も知っておくと、いざという時に調べ直すことなく関数を使えます。

 

1-3.YEARFRAC関数の形

YEARFRAC関数の形は、次の通りです。

=YEARFRAC(開始日,終了日,基準)
引数 指定する内容 指定の例
開始日 誕生日を日付またはセル番号で指定 A2
終了日 基準日を日付またはセル番号で指定 B2
基準

計算に用いる基準日数を数値で指定

 0/省略:30日/360日(NASD方式)

 1:実際の日数/実際の日数

 2:実際の日数/360日

 3:実際の日数/365日

 4:30日/360日(ヨーロッパ方式)

1

YEARFRAC関数で年齢を求める場合、開始日には「誕生日」を、終了日には年齢を求めたい「基準日」を入れます。

 

また、3つ目の引数である基準は、必ず「1」を指定します。

 

1-4.YEARFRAC関数の数式の作り方

最後に、YEARFRAC関数を使った数式の作り方を確認します。

 

なお、YEARFRAC関数のみでは端数が出るため、YEARFRAC関数に整数部を抜き出す「TRUNC関数」を組み合わせます。

 

以下手順です。

 

(1)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=TRUNC(YEARFRAC(誕生日,基準日,1))

 

(2)「誕生日」の文字を消し、誕生日を入力する

 

(3)「基準日」の文字を消し、基準日を入力する

 

(4)Enterキーを押せば完了

例で作った数式は、次のようになります。

=TRUNC(YEARFRAC(A2,B2,1))

 

このようにすれば、簡単に分かりやすく年齢を求めることができます。

2.YEARFRAC関数で月数も求めたい時

続いて、YEARFRAC関数で月数も求める方法も見てみましょう。

 

2-1.月数を求めるならMOD関数を組み合わせる

年齢の他に月数も求める場合には、YEARFRAC関数にMOD関数を組み合わせます。

 

MOD関数は、数値を除算した余りを返す関数です。

そして、YEARFRAC関数で返ってきた値を1で割ると、小数点以下の値を抜き出すことができるのです。

 

後はこの値に12(ヶ月)を掛けて端数を除けば、月数が出ます。

2-2.YEARFRAC関数で月数を求める数式の作り方

では実際に、YEARFRAC関数で月数を求める数式を作ってみましょう。

 

以下手順です。

 

(1)以下の数式をコピーし、セルに貼り付ける

【コピーする数式】

=TRUNC(MOD(YEARFRAC(誕生日,基準日,1),1)*12)

 

(2)「誕生日」の文字を消し、誕生日を入力する

 

(3)「基準日」の文字を消し、基準日を入力する

 

(4)Enterキーを押せば完了

例で作った数式は、次のようになります。

=TRUNC(YEARFRAC(A2,B2,1))

 

以上、参考になれば幸いです。


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