範囲の中で条件と一致・該当するセルをカウントする方法

ここでは、エクセルにおいて「範囲の中で条件と一致・該当するセルをカウント」する方法を紹介します。 

 

◯はいくつあるのか、80点以上は何人かなど、条件を満たすセルの数をカウントしたい時に使えます。

1.条件が一つならCOUNTIF関数

指定する条件が一つならば、一番使いやすいのが「COUNTIF関数」です。

 

ではCOUNTIF関数とはどのような関数か、その動きと使い方をまずは見てみましょう。

 

1-1.COUNTIF関数とは?

COUNTIF関数とは「指定した範囲内で検索条件に一致するセルの個数」を返す関数です。

 

COUNTIF関数の形は次の通りです。

=COUNTIF(範囲,検索条件)

 

範囲などの各項目は、「引数(ひきすう)」と呼ばれます。

 

そして、引数ごとに「どんなことを指定するのか(指定する内容)」、「どのように指定するのか(指定の仕方)」をまとめたのが次の表です。

引数 指定する内容 指定の仕方の例

① 範囲

カウントしたい範囲を指定 B5:F9
③ 検索条件 カウントしたい条件を指定 "優"

引数の指定の仕方は、この後詳しく説明します。

 

1-2.例で動きを確認

ひとつ例を見てみましょう。 

上の表は、ある大学の生徒ごと・講義ごとの試験結果の一覧です。

 

5つの授業に対してA~Eの5人の学生の試験の結果が、優、良、可の3段階で表示されています。

 

そして、表の「セルB5からF9の範囲」で「優の数」を数えたい場合、COUNTIF関数を使うと次のようになります。

セルB11に入れた数式は、次の通りです。

=COUNTIF(B5:F9,A11)

 

引数「範囲」に「B5:F9」、「検索条件」に「"優"」と入れることで、カウント結果が返ってきています。ちなみに「優」が入ったセルに色付けしていますが、これは分かりやすくするためで、数式を入れたからではありません。

 

このように、条件に一致するセルの個数をカウントすることを、COUNTIF関数はできるのです。 

2.COUNTIF関数の引数の指定の仕方

次に、COUNTIF関数の引数の指定の仕方を見てみます。

 

2-1.「範囲」には「カウントしたい範囲」を入れる

まず、引数「範囲」には「カウントしたい範囲」を入れます。

 

入れ方は2パターンあり、次の通りです。

入力パターン
  • 左ドラッグでなぞる
  • 範囲を手入力する

左ドラッグでは、「マウスの左クリックを押し続けながら範囲をなぞり」ます。

 

手入力では、「範囲左上のセル番号→ : →右下のセル番号」の順に直接入力します。

 

どちらも結果は一緒です。例えば、A1からC3の範囲は「A1:C3」となります。

 

2-2.「検索条件」には「検索したい条件」を入れる

次に、引数「検索条件」には「カウントしたい条件」を指定します。

 

検索条件の書き方のポイントは、次の通りです。

ポイント
  • 文字列や日付は「"」で囲む
  • 数値やセル番号はそのまま入れる
  • 空白の場合には「""」と書く
  • 文字色やセル色の条件指定はできない

先ほどの例では、検索条件に「"優"」と入れています。

3.COUNTIF関数を使った数式を書いてみる

では先ほどの表を使って、COUNTIF関数で「セルB5からF9の範囲」の「優」の数をカウントする数式を作ってみましょう。

 

(1)セルに半角で「=COUNTIF(」と入れる

 

(2)fxボタンを押す

 

(3)それぞれの引数に入力する

引数の入れ方は前項参照のこと

 

(4)OKを押して完了

「=」や「COUNTIF(」は、もし全角で入力してもOKを押したタイミングで半角に変換されますが、半角入力に慣れておいた方がいいでしょう。

 

また、終わりかっこ「)」もEnterを押したタイミングで自動で付加されます。

4.複数条件にしたい場合はCOUNTIFS関数

条件が複数の場合には、COUNTIFS関数が便利です。

 

なお、COUNTIFS関数の使い方は次のページを参照してください。

⇒ COUNTIFS関数の使い方はこちら

 

以上、参考になれば幸いです。

 


口コミ・評判のいいExcel本の紹介】


Top