SUMIF関数でうまくいかない、0になる原因と対処法
エクセルのSUMIF関数で数式は間違っていないはずなのにうまくいかない、結果が0になってしまうことってありませんか?
SUMIF関数は入力に押さえるべきポイントがあり、間違って入力してしまうことが多い関数です。
ここではそんなSUMIF関数の、うまくいかない、0になってしまう原因と対処方法を解説します。
1.引数の指定を間違えている
SUMIF関数の結果が正しく計算されない一つ目の原因は「引数の指定を間違えている」ことが考えられます。
1-1.例で状況を確認
どういうことか、例を用いてみてみましょう。
上の表は、商品名と仕入れ値が記載されたものです。
この表から「商品Aの仕入れ値の合計」を求めてみます。
しかし上のように結果は「0」になってしまいました。なぜでしょうか?
原因は「引数の指定が間違っている」ことです。
具体的には、引数「合計範囲」と「範囲」の指定範囲が逆になってしまっているのです。
例の場合の関数の引数ダイアログを見ると、次のようになっています。
「合計範囲」は「合計したい値の範囲」を、「範囲」は「条件検索する範囲」を指定する必要があります。
そのため、合計範囲は「B2:B7」で、範囲は「A2:A7」とならなければいけません。
ところがこれを逆に指定してしまっているため、結果が0になっているのです。
1-2.対処法-引数を正しく入力する
この場合の対処法は「引数を正しく入力する」ことです。
具体的には「合計範囲」に「合計したい値の範囲」を、「範囲」に「条件検索する範囲」を指定してあげます。
これで、正しく計算されるようになります。
まずは、引数が正しく入力されているか確認しましょう。
2.文字列の条件指定に「""」を付けていない
SUMIF関数の結果が正しく計算されない二つ目の原因は「文字列の条件指定に『""』を付けていない」ことが考えられます。
2-1.例で状況を確認
どういうことか、例を用いてみてみましょう。
先ほどと同じ表に対して、やはり同じく「商品Aの仕入れ値の合計」を求めていますが、結果は「0」になりました。
今度は、合計範囲と範囲を間違えてはいません。
この場合の原因は「文字列の条件指定に『””』を付けていない」ことです。
関数の引数ダイアログを見てみましょう。
「検索条件」が「#NAME?」エラーになっているのが分かります。
つまり「条件指定が正しくない」ということです。
2-2.対処法-文字列の条件に「""」を付ける
この場合の対処法は、「文字列の条件に『""』を付ける」ことです。
具体的には「A」ではなく、「"A"」とするのです。
これで正しく計算されるようになります。
条件が文字列の場合には、「""」が付いているかを確認しましょう。
3.合計範囲が数値になっていない
SUMIF関数の結果が正しく計算されない三つ目の原因は「合計範囲が数値になっていない」ことが考えられます。
3-1.例で状況を確認
どういうことか、例を用いてみてみましょう。
先ほどと同じ表に対して、やはり同じく「商品Aの仕入れ値の合計」を求めていますが、結果は「0」になりました。
今度は合計範囲と範囲を間違えてはいませんし、条件の文字列には「""」を付けています。
この場合の原因は「合計範囲にある値が文字列になっている」ことです。
表の「仕入れ値」が左揃えになっていることが分かりますが、文字列になっている場合にはデフォルトで左揃えになるので、数値ではなく文字列であることが分かります。
3-2.対処法-合計範囲の値を数値にする
この場合の対処法は「合計範囲の値を数値にする」ことです。
特に他のシステムからデータを吐き出すと、基本的に文字列になっています。
これをVALUE関数などで数値に変換しましょう。これで正しく計算されます。
合計範囲の値が数値になっているか確認しましょう。
以上参考になれば幸いです。
【口コミ・評判のいいExcel本の紹介】
SUMIF関数に関連したページは、次の通りです。
- SUMIF関数 各ページへのリンクはこちら
- ◎基本的な使い方
- ◎合計を別シートに表示させる方法
- ◎合計を別ファイルに表示させる方法
- ◎#VALUE!エラーの原因と対処方法
- ◎うまくいかない、0になる原因と対処法
- ◎曜日の条件指定がうまくいかず合計できない
- ◎空白以外を条件に合計する数式の書き方