指定した文字列を含むデータを関数で全て抽出する方法
ここでは、INDEX関数を使って「指定した文字列を含むデータを全て抽出する方法」を解説します。
数式の作り方と、特定の文字列を含めない数式も紹介します。
１．まずはやりたいことを確認
始めに、やりたいことを確認します。
やりたいことは、「指定した文字列を含むデータを全部抽出する」です。
１つ例を見てみましょう。
上の表は、社員の所属や勤続年数、住所を記した一覧表です。
この表から、「所属に『営業』という文字列が入っている人のデータを全部抜き出したい」、というのがやりたいことです。
条件を「所属に『営業』という文字列が入っている人」とし、データを抜き出したのが右側の表です。
このように、「元の表から指定した文字列を含むデータを抜き出せる数式」について解説します。
２．数式の形と引数の入れ方
次に、数式の形と引数の入れ方を見てみます。
２－１．数式の形は
数式の形は、次の通りです。
指定するのは、「抽出列」、「条件値」、「条件範囲」の３つです。
２－２．引数の入れ方
続いて、各引数の指定の仕方を見てみます。
ちなみに、ここは「こんなもんなんだ」レベルで読み流してください。次の「３．数式を作ってみる」を見ると、もっと分かると思います。
２－２－１．抽出列
「抽出列」には、「元データの一番左の列全体」を１列指定します。
例えば、元データの一番左がA列の場合には「A:A」、D列の場合には「D:D」となります。
２－２－２．条件値
「条件値」は、そのままですが「条件値」を指定します。
文字列や日付、時刻の場合には、条件値を「"」で囲みます。セル番号や数値の場合には、そのまま入れます。
なお、セル番号の場合には「$」を２つ付けて絶対参照にします。
例）$A$1
２－２－３．条件範囲
「条件範囲」には、「条件に合うか判定したい範囲」を入れます。
なお、この部分は「$」を４つ付けて絶対参照にします。
例えば、条件範囲が「D3:D10」の場合には、「$D$3:$D$10」となります。
３．数式を作ってみる
では、実際に数式を作ってみます。
以下、手順です。
（１）セルに以下の数式をコピーし、貼り付ける
【コピーする数式】
（２）「抽出列」の文字を消し、指定する
（３）「条件値」の文字を消し、指定する
※ セル番号で指定する場合には、入力後にF4キーを１回押します
（４）「条件範囲」の文字を消し、指定した後でF4キーを1回押すことを2か所に行う
（５）Enterキーを押す
（６）セルの右下にカーソルを当て、「+」マークになったら左ドラッグで下方向と右方向に数式をコピーすれば完了
４．含めない条件にしたい時
最後に、「指定の文字列を含めない」条件にできる数式も紹介します。
数式の形は、次の通りです。
以上、参考になれば幸いです。
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