オーダリングシステム導入準備の段階でやっておきたいことは
ここでは、オーダリングシステム導入準備の段階で行っておいた方がいいことを紹介します。
導入した後で少しでもバタバタしないように、少なくともこれだけはと経験を通して感じたものを載せています。
1.過去のオーダ履歴を登録させる
導入準備の段階でやっておいた方がいいことの一つ目は「過去のオーダ履歴を登録させる」ことです。
操作説明を事前に行っていても、やはり実際の動きに連動させて触ってみないと分からないもの。そこでDo処方を入力してもらうことで、システムに慣れてもらおうということです。
ただし、やみくもに入れればいいというものでもありません。いくつか押さえておきたいポイントがあります。
それは次の通りです。
1-1.医師のサポートにつく人にやってもらう
一つは「医師のサポートにつく人(看護師、クラークなど)にやってもらうことです。
これでオーダの出し方など、操作方法を覚えてくれます。
1-2.定期薬を前回分だけ入れる
二つ目は「定期薬を前回分だけ入れる」ことです。
全て入れることができればいいのですが、労力が恐ろしくかかってしまうからです。
2.マスタの設定を通して各部署に詳しい人を一人は作る
やっておいた方がいいことの二つ目は「各部署に詳しい人を一人は作る」です。
その際に絡めたい作業が「マスタメンテ」。システムによっては業者が始めに設定を入れてくれるようですが、結局いづれは医療機関側でいじっていかなければなりません。
そんな時のために、部署ごと自分のところに関係するマスタを、これでいいか確認してもらっておくことです。
マスタは、処置や検査項目のリストのような基本的なものから、オーダ画面にどのように表示させるかの表示設定など多岐に渡ります。
はっきり言ってとても面倒ですが、一度経験すると、画面に出てくる選択項目がなぜそう出るのか?などが分かるようになり、その職員のシステムに対する理解が深まります。
マスタの設定を通して、詳しい人を一人でも増やしましょう。
3.操作上の疑問に対する窓口を明確にする
やっておいた方がいいことの三つめは「操作上の疑問に対する窓口を明確にする」ことです。
つまり、オーダリングシステムに関して分からないことがあったときに、誰にどこに聞いたらいいかはっきりさせておくことです。
これは操作練習開始前、早めに決めておいた方がいいでしょう。理想はSEを設置することです。
そうすれば、情報が一つに集まって様々なトラブルに対応できるようになります。
以上、参考になれば幸いです。