電子カルテ導入に向け個人が準備できること(前編)
電子カルテ導入に向けて、個人的に準備をしたいと思っても、実際になにをしたらいいかは分からないでしょう。
その理由は、「電子カルテシステムのことをまだ知らない」からです。
それでも何かやれることはあるはず。
そんな方へ向けて、ここでは電子カルテの一般的な機能に応じて事前にスキルをアップできる方法をまとめてみました。
1.電子カルテの一般的な機能とは?
では、電子カルテの一般的な機能とはなんでしょうか?
一般的に電子カルテを導入するということは、オーダリングシステムも導入するということになります。
これを踏まえてまとめると、一般的な機能は次の通りです。
(1)記録を書き、保存できる
(2)オーダを出せる
(3)コストデータを医事システムに飛ばせる
その他、「薬歴が見れる」、「薬剤監査が行える」、「患者ごとに文書を紐づけることができる」などありますが、やはり電子カルテによってというのもありますので、あえて大きくまとめると上のようになります。
2.電子カルテ導入に向けて個人で準備できることとは?
では、これら(1)~(3)に対して準備できることとは何でしょうか?
それはただ一つ、「文字入力スキルを上げる」ことです。
なぜならどの場面でも基本、「キーボードで文字を入力する」ことが必須だからです。
例えばカルテ記事を入力する時、オーダで薬剤を指定する時、検索を掛ける時。
全ての場面で文字入力は必須です。
『そんなことか…』と思う方もいるでしょうが、そもそもキーボードの能力を最大限利用できている人は意外と少ないと言えます。
それは職場で他の職員が入力している姿を見ているとよく分かります。
「文字入力」はパソコンを使う上で基本中の基本。
そのためかえって周りに聞きづらい、という面もあると思います。
3.文字入力スキルを上げるとは?
「文字入力スキルを上げる」ということは、もっと砕くと次のような状態になることを言います。
(1)ブラインドタッチができる
(2)ショートカットキーを使いこなしている
(3)文字入力ソフトを使いこなしている
これらを全て行えることで初めて「文字入力の達人」となるのです。
まだ続きますので、後編に続きます…。