電子カルテに素早く記録を入力するため覚えたいこと(後編)
では前回の続きです。。。
このページでは、文字入力ソフトの機能を有効活用して、電子カルテへの入力を簡単にできる方法を解説します。
2.文字入力ソフトの機能を有効活用する
2-1.文字入力ソフトの「学習機能」を使う
これは「上手く変換できない」ということにも通じます。
Windows標準のIMEや利用者の多いATOKを始めとした文字入力ソフトには基本的に「学習機能」というものがついていて、一度変換で選んだものは次に変換した時に変換候補の上の方に持ってきてくれます。
例えば「かたい」を変換して「下腿」にしたい時、最初は「硬い」などが出てきますが、一度「下腿」を選ぶと次からは「下腿」が一番最初に選ばれる、ということです。
これを利用すること自体は初期設定でされているので問題ないのですが、要は「変な区切りで変換された際、正しい区切りに一度直してあげることによって、次からは学習機能で常に正しい変換にできる」、ということです。
そして、正しい区切りへの修正方法は、「文字変換時にShiftキーを押しながら「←」もしくは「→」を押す」です。
例えば「きょうはいたい」は「今日は痛い」と変換されますが、このやり方で一度「今日歯痛い」と変換させると、次からは「今日歯痛い」となります。
2-2.文字入力ソフトの「単語の登録機能を活用する
これも文字入力ソフトの機能で、基本的にどのソフトにもあります。
これは「長い定型文の入力」が、「1」などの任意の文字を変換させただけで簡単にできるようになる機能です。
例えば「症状改善し状態安定したため、退院とした」という文を入力する機会が多いとします。
その場合には次のようにします(IMEの場合)。
①登録したい文を打って正しく変換する
②登録したい部分を選択する
③IMEの「単語の登録」をクリックする
④「よみ」の所に例えば「1」を入力し、「登録」ボタンを押す
⑤次以降は「1」を入力してスペースキーを押すと、登録した文が変換候補にあがるようになる
電子カルテの機能に定型文がある場合でも、この方法が最も早いです。
ただデメリットは、登録したパソコンでしか有効にできない、ということです。
ATOKでは複数台で適用可能にもできますが、そのためにはお金を払ってATOKのライセンスを購入する必要があります。
2.まとめ
以上、入力のスピードを上げる方法を紹介しました。
これらの方法を状況に合わせて使いこなすことで、劇的に入力スピードを上げることができると思います。
ぜひ試してみてください。