IFERROR関数とVLOOKUPの組み合わせ方｜エラーを空白に

ここでは、IFERROR関数とVLOOKUP関数の組み合わせ方を解説します。

覚えると、VLOOKUP関数でエラーになっても空白にすることができるようになります。

まずは、IFERROR関数とはどんな関数か、意味や動きを確認します。

１－１．IFERROR（イフエラー）関数とは

IFERROR（イフエラー）関数とは「カッコ内の数式の結果がエラーの時に返す値を指定できる」関数です。

よく使われるのが、「エラーの時は空白を返す」と指定するケースです。

例えば、請求書などの社外に出す書類でエラーが表示されないように使います。

１－２．IFERROR関数の構文と動き

IFERROR関数の構文は、次の通りです。

引数（指定する項目）は、「値」と「エラーの場合の値」の2つです。

「値」には、エラー判定したい数式を入れます。

「エラーの場合の値」には、エラーの際に返す値を指定します。

すると、「値」に入っている数式がエラーの時には「エラーの場合の値」が返り、エラーではない時には「値」に入っている数式の結果が返ります。

次に、IFERROR関数とVLOOKUP関数の組み合わせ方を見ていきます。

２－１．組み合わせた数式の形は

VLOOKUP関数をIFERROR関数と組み合わせた数式の形は、次の通りです。

ポイントは、次の通りです。

２－２．エラー時に空白を表示させるには

エラー時に空白を表示させるには、先ほどの数式の「エラーの場合の値」に「"」を2つ入れます。

「""」は、空白という意味です。そのため、VLOOKUP関数がエラーの場合には空白が表示されるようになります。

２－３．例で確認

一つ例を見てみましょう。

上の表では、VLOOKUP関数でエラーが出ています。原因は今は関係ないので、触れません。

その中で、セルE9に入っている数式は次の通りです。

【セルE9の数式】

　=VLOOKUP($A$9,$A$2:$E$5,5,FALSE)

この数式にIFERROR関数と組み合わた場合、数式は次のようになります。

【変更後の数式】

　=IFERROR(VLOOKUP($A$9,$A$2:$E$5,5,FALSE),"")

これで、エラー時には空白が、そうでない時にはVLOOKUP関数の結果が表示されるようになります。

最後に、数式を実際に作ってみます。

以下手順です。

（１）セルに「=IFERROR(VLOOKUP(」と入力する

（２）VLOOKUP関数の引数を普段通りに入力し、「)」を入れる

（３）「,」と入力する

（４）「"（ダブルクォーテーション）」を2つ入力する

（５）Enterキーを押せば完了

最後のカッコは、Enterキーを押すと自動で入力されます。

特に難しい点もないので、すぐに使い慣れると思います。

以上、参考になれば幸いです。

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