条件に合うデータを全て抽出する数式で空白・空白以外と指定

「条件に合うデータをすべて順に抜き出す数式」を解説する5ページ目です。

 

ここでは、条件に合うデータをすべて順に抜き出す数式で、条件を「空白」、または「空白以外」とする方法を解説します。

 

方法は簡単なので、読めばすぐに分かります。

 

なお、解説の1ページ目を見るにはこちらです。

⇒1ページ目へ

1.まずは数式と条件式の基本形を確認

始めに、数式と条件式の基本形を確認します。

 

1-1.数式の基本形は

数式の基本形は、次の通りです。

=IFERROR(INDEX(抽出対象の列,1/LARGE(INDEX((条件式)/ROW(条件範囲),0),ROW(A1))),"")

条件を「空白」や「空白以外」にしたい時は、「条件式」の書き方がポイントになります。

 

1-2.条件式の基本形は

条件式は、基本的に次の順で書きます。

条件範囲 → 比較演算子 → 条件値

 

例えば、

A1:A8=10

といった感じです。

  

そのため、数式の形は次のようにも書けます。

=IFERROR(INDEX(抽出対象の列,1/LARGE(INDEX((条件範囲→比較演算子→条件値)/ROW(条件範囲),0),ROW(A1))),"")

「条件範囲」には、条件との一致を判定したい範囲を1列指定します。

 

「比較演算子」には、「=」や「<>」、「>=」などの記号を指定します。

 

「条件値」には、数値や文字列などで直接、またはセル番号を指定します。

2.条件を「空白」としたい場合

始めに、条件を空白にしたい場合の条件式の書き方と例を見てみます。

 

2-1.条件式の形は

条件を「空白」にしたい場合には、条件式を次のように書きます。

条件範囲=""

 

「=""」が「空白」という条件の書き方です。

 

結果、全体の形は次のようになります。

=IFERROR(INDEX(抽出対象の列,1/LARGE(INDEX((条件範囲="")/ROW(条件範囲),0),ROW(A1))),"")

2-2.例で確認

ひとつ例を見てみましょう。

部署名が空白のデータを抜き出す時、セルA15に入れる数式は次のようになります。

=IFERROR(INDEX(A:A,1/LARGE(INDEX(($F$4:$F$9="")/ROW($A$4:$A$9),0),ROW(A1))),"")

これで、空白を条件にすることができます。

3.条件を「空白以外」としたい場合

次に、条件を「空白以外」にしたい場合の条件式の書き方と例を見てみます。

 

3-1.条件式の形は

条件を「空白以外」にしたい場合には、条件式を次のように書きます。

条件範囲<>""

 

「<>""」が「空白以外」という条件の書き方です。

 

結果、全体の形は次のようになります。

=IFERROR(INDEX(抽出対象の列,1/LARGE(INDEX((条件範囲<>"")/ROW(条件範囲),0),ROW(A1))),"")

3-2.例で確認

ひとつ例を見てみましょう。

部署名が空白以外のデータを抜き出す時、セルA15に入れる数式は次のようになります。

=IFERROR(INDEX(A:A,1/LARGE(INDEX(($F$4:$F$9<>"")/ROW($A$4:$A$9),0),ROW(A1))),"")

これで、空白以外を条件にすることができます。

 

以上、参考になれば幸いです。

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